仮想通貨とは
今回は、金融商品とは少し異なるかもしれませんが、仮想通貨について解説していきたいと思います。
□仮想通貨について
まず、はじめに仮想通貨と法定通貨の違いについて紹介します。
法定通貨は、日本の「円」アメリカの「米ドル」など国(中央銀行)が発行している法で定められた通貨です。
これに対して、仮想通貨は国が介入しない通貨です。
仮想通貨は、国境がないことが最大のメリットです。
日本円を持って海外に行った場合は両替が必要になりますよね。
しかし、仮想通貨の場合は、両替は不要となり、両替時にかかる手数料もかかりません。
仮想通貨で日本での1コインは海外でも1コインです。
つまり、仮想通貨には国境がないという事です。
そして、仮想通貨に国境がないという事は、海外への送金のスピードに対して効果を発揮します。
日本円を海外へ送金しようとしても、数日から1週間ほどかかることもありますが、
仮想通貨の場合送金に要する時間は、ほぼ0に等しいと言っても大丈夫です。
しかも、インターネットがあれば、24時間365日いつでも利用することが可能です。
仮想通貨は、法定通貨に比べて、明らかに便利で未来の通貨だと思います。
昔は、インターネットが珍しかったのですが、今では、当たり前になっていますよね。
スマホも同じで今では当然のように皆持っています。
仮想通貨が将来当たり前になることは間違いありません。
既に、数年前から著名人が公言しています。
□仮想通貨が普及しない理由
日本人の特徴に「分からないものは怪しい」と考える傾向があります。
数年前にMt.Goxの破綻という事件がありましたね。
まだ記憶に新しいのではないでしょうか?
当時世界最大の仮想通貨取引所マウントゴックスの破綻。
この事が原因で、少しずつ普及していた、仮想通貨の勢いに歯止めがかかりました。
さらに、記憶に新しいコインチェックのNEM流出事件がありましたね。
このようなことが発生すると、事件の詳細をよくわからない人でも、「仮想通貨は怪しい」という気持ちが広まってしまいます。
□仮想通貨の危険性
仮想通貨というと、消えてなくなってしまうのではないか、危ないのではないか、と思う方も多いでしょう。
しかし、仮想通貨は、高度な暗号技術によって支えられている通貨です。
この暗号技術の背景にはとても高度な数学があり、この暗号はかたいものになっています。
□仮想通貨と法定通貨の違い
・中央管理者がいない
日本円は日本政府が発行しており、電子マネーはSuicaの場合JRによって
管理されています。
また、日本円が関係してくるので同時に日本政府も信頼している必要があります。
仮想通貨は、発行主体もいなければ、管理団体もありません。
そのため、中央集権型と対比して仮想通貨は分散型の通貨と言われています。
日本円が価値を持つのは、日本円や発行する日本政府が信頼されているからです。
また、Suicaなどの電子マネーで買い物ができることはお金を入金して、
買い物をして、正しい処理をしてくれると信頼しているからこそです。
しかし、仮想通貨は法定通貨のように1か所で管理しているわけではなく、
皆で1つの取引を監視しあっているので、特定の人や団体などを信頼する必要がありません。
自分が保有している仮想通貨は、取引のネットワークに関わる人が監視を行うことによって書き換えられないことが保証されています。
つまり、仮想通貨と電子マネーではデータであるという事は同じですが、
そのデータの管理を1つの団体に任せているのか、それとも、みんなで管理していくような仕組みになっているのか、で異なるという事です。
信頼という点については、今、日本政府が信頼されていて、日本円に関して疑うことなどないと思います。
しかし、日本政府が破綻したら日本円の価値はどうなるでしょう?
きっと、価値が下がってしまうでしょう。
電子マネーの管理会社が経営難になってしまった場合は、同じように価値がなくなってしまうなんてこともありえると思います。
・発行上限がある
法定通貨では発行上限が決まっておらず必要であれば、いくらでも発行することが出来ます。しかし、多くの仮想通貨では、発行上限が定められています。
・換金が可能
仮想通貨は電子マネーと異なり、換金が可能です。
例えば、Suicaの場合、一度カード内にチャージ金額は原則元に戻すことが出来ませんよね。
現金で、戻すことができる場合、一時的にお金を預かることになって、銀行と同じ業務にあたるためです。
仮想通貨の場合は、法定通貨を仮想通貨に換えたり、仮想通貨を法定通貨に戻したりが自由にできます。
□まとめ
このように、仮想通貨の良いところやまだまだ改善が必要なところもあります。
これからどれぐらい流行するのかもわかりませんが、特定の通貨に関しては、無くなることがないと考えられていますので、リスク分散の意味も含めてポートフォリオの一部に加えても良いのでは、ないでしょうか。